出来るだけ安く美容室を開業したいKさんとの出店開業記録-3 図面作成&見積もり編
会社に戻り、作図開始。
現場にて実測した寸法を落とし込みプランニングします。
なるべく費用をかけたくないと聞いていたので、
①排水への距離がなるべく近くなるようにシャンプー台を配置、
対面にカット台を配置し配管代・工賃をコストダウン。
全面床上げをせずにトイレの内部だけを床上げし給水給湯排水の対応、シャンプー台から露出配管し露出部は木工の配管カバーで覆いコストダウン。
②ガスメーターの逆側に給湯器を取付るようにと不動産屋からの意味不明な指示。
距離の分だけ配管代がUPしてしまうので不動産屋に資料とともに相談し取り付け位置の変更をお願いしてコストダウンを)
と、詳細はまだ仮だけど、とりあえず概算見積もり開始。
仮設工事:墨出や清掃費:40,000
木工造作工事:配管カバーや大工さんの人工:65,600
床貼り工事:木目の15cm幅の塩ビタイル貼り:126,200
電気工事:コンセントの増設や温水器への電源接続:42,000
換気扇工事:壁付換気扇とエアコン用の配管用開口:58,000
給水配管衛生設備工事:シンクや洗濯パンの機器代と機器の設置、給排水配管費:307,700
ガス工事:20号の給湯器を含む器具代と配管費:119,970
交通運搬費、駐車場代:25,000
現場管理費(4日)、諸経費:50,000
で、計 85万円前後+消費税8% とだいたい予定通りの金額に。
※特記 エアコンは施主が直に家電量販店に発注。
看板、電気工事はお友達がいるようなので、お任せ。
(他人の文句を言うと自分に返ってくるのであんまり言いたくないんですが、職人さんが直に意匠をやる場合は、だいたいちょっとガッカリします。きちんとフォントデザインして看板・チラシ・ウェブで統一しないとお店らしくならず、いまいち感が出てしまいます。僕も自分のお店の時は、自分でも作れるんですけど大事なのを理解しているのでグラフィックデザイナーさんに頼みました。皆さんデザイン代に費用ををかける概念が無いので、何時からか、あまり言わなくなってしまいました。)
坪単価の考え方
・よく坪いくらでできますか?と聞かれますが、わかりませんと答えます。
それでも聞く場合は20~30万くらいじゃないでしょうか?と。
今回の単価は坪16.6万円だけど、エアコン・照明器具・看板と費用が多くかかる部分が含まれていません。かかるのに含まれないって不思議ですよね。
たまに坪15万からの店舗出店などの宣伝を目にしますが、目安なだけなのであんまり信用しない方がいいです。
内装工事費を安く上げる見積もりのポイント
・工事に関わる業者等を減らし、余計な中間マージンを減らす。
⇒業者をきちんと見分け注文する。
うちの会社は ①浜装⇒職人と直に発注をかけるため、中間マージンがあまり発生しません。資材・材料も浜装→代理店と基本的に直で仕入れています。
他の会社は、②※※デザイン⇒工務店・代理店⇒職人と一つ、二つとクッションが入る事が多いです。資材・材料も※※デザイン→工務店に材料を依頼→代理店の会社が多いです。
なぜ、工務店を通すのか?以前に勤めていた会社は②の方式でした。
なんででしょう?慣例化してることと、面倒くさいから、詳しく知らないから、だと思います。例として、今は壁の下地材の本数を数え必要な分を材料商社に注文しますが、以前はここに壁をこのように作りたいと下請けの業者さんに指示をして終わりでした。
ワンクッション入れると手間が余計に発生してますよね。
・自分でやれることは、自分でやる。
→今はネットで調べれば、何でも出来るし買えますよね。
今回、施主さんはエアコンを家電量販店に頼んでました。狭い店なので家庭用の既製品を取付けるだけなので問題ないです。(実際はセンスない場所に室外機を設置してたので、僕に言わせたらナシですけどw。入り口の横に置くなんて、想定外でした)
自分で壁を塗ったり、木工家具を作らずにリサイクルショップで揃えたりと、コストダウンの為にいろいろなお客さんを見ました。
いろんな会社があるので、やり方はいろいろあると思いますが、所属してる会社では、店舗工事・居住空間と自社で何とかなる範囲で、コストを意識しながら建築工事を行っています。
見積もりが終わり、現場調査から4日後に現地にて再打ち合わせを行いました。
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美容師さんを応援する内装工事会社 株式会社スプートニクス
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