美容室の設計は保健所のWEBにて大事なポイントが記載されています。
今回の店舗はうなぎの寝床系の奥に細い店舗です。
美容室には向いており、奥行きのある感じを出せれば良いレイアウトが作りやすいです。
打ち合わせの中で、
・既存店には無いカラーラボカウンターを前面に出していきたい。
・シャンプー台はYUMEにし給湯システムは、DANRYUにしたい。
・中待ちはいらなのでとにかくセット面を多くしたい。
・床は打ちっ放しにしたい。
・天井も撤去しスケルトンにしたい。
・ワゴンが散らばってるのが嫌なので、常に収納したい。
・外部に小さな庭を作りたい。
一緒に原宿の街を歩き打ち合わせし、毎週水曜の打ち合わせで図面を徐々にアップグレードし、限られた予算の中で創意工夫取捨選択しコストダウンしていきました。
仮設工事:清掃、処分費、足場台等:30万円
解体工事:20万円
間仕切り、壁工事:20万円
木工造作工事:15万円
什器工事:ミラー、ストック等:120万円
内装仕上げ工事:クロス工事:10万円
:床上げ部床張り、巾木工事:25万円
:塗装工事:50万円
電気工事、照明器具:100万円 ※幹線入替の為UP
空調(エアコン)工事:0万円 ※既存使用
給排水衛生設備工事:65万円
トイレ器具:0万円 ※既存使用
ガス工事:17万円
看板工事:20万円
現場経費・交通運搬費:40万円
≒500万円 坪単価 ≒30万円 と既存のエアコンが使えた為、デザイン重視で進めた割に何とか予算内に収まりました。
(セット椅子、シャンプー台は別途です)
またその時期、地元いわきのSLUNDREという素晴らしいサロンを内覧させていただく機会がありデザインの力を改めて感じていました。素材感をうまく生かしてセンスよく積み上げていくと部屋全体に与える空気感に感銘を受け、この計画では 現代の建築素材 化粧板やプリントクロスなどは使用せずに 化粧板を張るための下地材のラワンベニヤや防水下地に使うコンクリートのパネル、昔の体育館や工場に使っていた木毛板など 荒いテクスチャーや素材感のある材料をいろいろ削ぎ落としシンプルに。複雑化しないように思考を明瞭にしてデザインしてみました。
見学させてくださったスランドルさんありがとうございます。
とデザイナーらしい視点と、予算をオーバーしてしまう見積もりとにらめっこする
施工業者の目線で、納得できるポイントにうまく着地できました。
契約書を交わし、3週間後のオープンに向けて着工です。